新入荷、サイン入り
DAIDO SLIDE(右)
サイン入
1999年にサンフランシスコ近代美術館で開催された「Daido Moriyama: Stray Dog」展でスライド上映されたフィルムが、四半世紀の時を経て発見されたことをきっかけに制作。この展覧会は、その後アメリカやヨーロッパを巡回し、森山大道が世界の舞台に向けて歩み出す契機となり、国際的な活躍へとつながっていった。
当時(1999年)、森山大道が自作を選び、スライドフィルムに焼き付けた140点の作品を収録。
表紙には、森山の代表作「三沢の犬(Stray Dog)」を採用し、表焼き・裏焼きふたつのデザインを制作。
撮影時(1971年/青森県三沢市)から世に広まる過程で、表焼き・裏焼きのふたつの作品が存在することを表している。
世界の第一線で活躍する4名のキュレーターによる、森山との出会いについて綴ったエピソード(英語)を掲載。森山自身がそれぞれのエピソードを読み、当時を振り返った貴重な談話(英語)も収められている。
日本発売の特典として、これらのテキストをすべて翻訳した「和訳冊子」付属。
編集・造本設計:町口覚
テキスト:サンドラ・S・フィリップス(サンフランシスコ近代美術館)、エルベ・シャンデス(カルティエ現代美術財団)、サイモン・ベーカー(ヨーロッパ写真美術館)、チアゴ・ノゲイラ(モレイラ・サレス財団)
協力:森山大道写真財団
表紙2種:左向き(LEFT)/右向き(RIGHT)
※本文は共通です。
- 判型
- 144 x 210mm
- 仕様
- 糸縢り上製本、スリーブケース入り
- 頁数
- 168頁
- 点数
- 140点
- 発行年
- 2025.3.20
- 言語
- 英語、日本語(付属「和訳冊子」)
- 出版社
- bookshop M

森山大道
Daido MORIYAMA
1938年大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964年に独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、1967年「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞受賞。1968-70年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加、ハイコントラストや粗粒子画面の作風は“アレ・ブレ・ボケ”と形容され、写真界に衝撃を与える。
ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど世界的評価も高く、2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する第28回インフィニティ賞生涯功績部門を日本人として初受賞。2012年、ウィリアム・クラインとの二人展「William Klein + Daido Moriyama」がロンドンのテート・モダンで開催され、2人の競演は世界を席巻した。2016年、パリ・カルティエ現代美術財団にて2度目の個展「DAIDO TOKYO」展を開催。2018年、フランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」が授与された。2019年、ハッセルブラッド財団国際写真賞受賞。
2021年、パリのMEP(ヨーロッパ写真美術館)にて東松照明との二人展「Tokyo: 森山大道+東松照明」を開催。2022年、アムステルダムやローマ、サンパウロ、北京で個展を開催するなど、現在も精力的に活動を行っている。