サイン入り
記録38号
サイン入
カメラを手に歳を重ねるにつれて、ぼくは自身が写しつづけてきた数多くのイメージのルーツが、結局昭和20年代の少年期、つまり終戦後の数年間にぼくが見、そして体感した数々の記憶にもとずいていることに気付かされる。 戦後のある時期、国内あちこちの町々を転々とした頃の記憶が、ぼくの意識の底に降り積り、後年、街頭スナップカメラマンとして写すさまざまなイメージのなかへと、つと指先きを伝わって呼応し反映されているような気がする。ようするに、ぼくが撮る写真の大多数には、そのとき写す現場で意識するしないにかかわらず、一瞬タイムトンネルを通してたった現在(いま)と交感し合っていると思えるのだ。
− 森山大道 後書きより−
7月10日(火)までのご精算で、定価3,024円(税込)のところ、
【特別価格2,376円(税込)】にてご用意致します。
- サイン入りをご用意致します。
- お品物のご用意は【7月中旬】となります。
- 判型
- 278 x 220 mm
- 頁数
- 120頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2018
- 出版社
- Akio Nagasawa Publishing

森山大道
Daido MORIYAMA
1938年大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964年に独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、1967年「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞受賞。1968-70年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加、ハイコントラストや粗粒子画面の作風は“アレ・ブレ・ボケ”と形容され、写真界に衝撃を与える。
ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど世界的評価も高く、2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する第28回インフィニティ賞生涯功績部門を日本人として初受賞。2012年、ウィリアム・クラインとの二人展「William Klein + Daido Moriyama」がロンドンのテート・モダンで開催され、2人の競演は世界を席巻した。2016年パリ・カルティエ現代美術財団にて2度目の個展「DAIDO TOKYO」展を開催。2018年フランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」が授与された。2019年ハッセルブラッド財団国際写真賞受賞。
森山大道の出版物
稀少 サイン入り
Another Language: 8 Japanese Photographers(サイン入)
猪瀬 光、須田一政、内藤正敏、野村佐紀子、細江英公、森山大道、横田大輔
$159.41