GINZA

Childhood Days

須田一政

2018年6月1日(金) - 7月22日(日)
Gallery hours: 11:00-19:00
Closed on Monday, Tuesday

この度、Akio Nagasawa Gallery GINZAでは、須田一政「Childhood Days」展を開催致します。

 世の中の誰もが自らの幼年時代を懐かしく思えるとは考えない。幼年時代にもそれなりの悲しみや苦しみがあるのである。ただ、幼年の時をはるかに過ぎ、人生の終焉を意識するころになると、誰もが幼い自らをまるでわが子のように愛おしく感じられるのではないかと思う。
写真は1970年代から1980年代半ばまで、いわゆる昭和の子どもたちである。年齢的には私の子どもといってもよいくらいの年回りであるが、ともに昭和を過ごしたということで、感性を共有できる世代だ。
中には、最早現代ではお目にかかることはできないだろうと思われる、時代を背負った姿もあり、撮影者である私にさえ時間の不可逆性を痛感させる。
子どもは野生で、ある意味の残酷さも持っている。十把一絡げに「かわいいー!」とは言えないだろうーとひねくれた大人がモノ申しても、消え去る日々が美しいように、幼年の日々もまた甘美な思い出として小さな宝石箱にしまいたい。

須田一政 写真集『Childhood Days』後書きより

是非ご高覧賜りますよう謹んでお願い申し上げます。

アーティスト

1940年東京都生まれ。62年に東京綜合写真専門学校を卒業。67年より寺山修司が主宰する演劇実験室「天井桟敷」の専属カメラマンとなる。71年よりフリーランスの写真家として活動を開始。76年、『風姿花伝』にて日本写真協会新人賞を受賞し、一躍注目を浴びる。
その後、83年に写真展「物草拾遺」等により日本写真協会年度賞を受賞。85年に写真展「日常の断片」等により第1回東川賞国内作家賞を、97年に写真集『人間の記憶』により第16回土門拳賞など受賞多数。2013年には東京都写真美術館にて大規模な回顧展「凪の片」が開催された。
現実と非現実の間に漂う一瞬を捉えたその作品は近年とみに海外での評価も高い。
主な作品集に『風姿花伝』(78)、『わが東京100』(79)、『紅い花』(2000)、『私家版・無名の男女』(2013)他。Akio Nagasawa Publishingより『風姿花伝(完全版)』(2012)、『一九七五 三浦三崎』(2012)、『Early Works 1970-1975』(2013)、『Childhood Days』(2015)、『Rei』(2015)、『GANKOTOSHI』(2019)、『NEW LIFE』(2020)、『無名の男女(東京1976-78年)』(2021)、『関東風譚』(2022)、『物草拾遺』(2013)など多数。

出版物

Childhood Days_A

$106.72
在庫有り

初期から現在までの作品より、写真集未収録作品を多数含む“全ての大人が持っていた幼年時代”をテーマとした写真集。
※表紙は2種類のイメージからお選びいただけます。

世の中の誰もが自らの幼年時代を懐かしく思えるとは考えない。幼年時代にもそれなりの悲しみや苦しみがあるのである。ただ、幼年の時をはるかに過ぎ、人生の終焉を意識するころになると、誰もが幼い自らをまるでわが子の様に愛おしく感じられるのではないかと思う。
-須田一政 あとがきより抜粋

Childhood Days_B

$106.72
在庫有り

初期から現在までの作品より、写真集未収録作品を多数含む“全ての大人が持っていた幼年時代”をテーマとした写真集。
※表紙は2種類のイメージからお選びいただけます。

世の中の誰もが自らの幼年時代を懐かしく思えるとは考えない。幼年時代にもそれなりの悲しみや苦しみがあるのである。ただ、幼年の時をはるかに過ぎ、人生の終焉を意識するころになると、誰もが幼い自らをまるでわが子の様に愛おしく感じられるのではないかと思う。
-須田一政 あとがきより抜粋