サイン入り
「Sea of Time」(1988年、ヴェネツィア)ドローイング #1
限定35部/サイン&ナンバー入/額付・送料込
1988年ベニスビエンナーレで発表した「Sea of Time」のためのドローイング。
当初、赤色のLEDのみで作品を構成する予定だったが、原美術館での作品から変化を付けるために緑色のLEDも混在させ制作された。「ガジェット」を床に撒くだけでなく、宇宙の星々のように、場所によって塊や直線状、円状に見えるといった“カタチ”も取り入れられている。入口付近には、観客が作品の内側に入ることが出来るような空間も取り入れられた。その構想の過程でこれらの3つのドローイングが生まれた。本プロジェクトは、制作や設置の全工程で資金面でも語学面でも大変な困難を伴ったが、グランドオープンでは大変な反響と称賛の嵐であったという。
イメージの異なる#1〜3の3種からお選びいただけます。
- 制作年
- 2025
- 素材
- アーカイヴァルピグメントプリント、シルクスクリーン、コラージュ
- シートサイズ
- 340 x 460 mm
- エディション
- 35

宮島達男
Tatsuo MIYAJIMA
1957年東京生まれ。1986年東京芸術大学大学院修了。国際美術展ヴェネチア・ビエンナーレの若手作家部門アペルト’88で注目を浴びて以来、日本を代表する現代美術家のひとりとして、国内外で精力的な活動を続けている。
ヴェネチア・ビエンナーレ(1999年)に日本代表として参加。広島市現代美術館(1990年)、ヘイワードギャラリー(ロンドン、1997年)、東京オペラシティアートギャラリー(2000年)、アート・ソンジェ美術館(韓国、2002年)、ローマ市立現代美術館(2004年)、水戸芸術館現代美術ギャラリー(2008年)、オーストラリア現代美術館(2016年)など国内外での重要な現代美術館にて個展。ロンドンのテートギャラリーやミュンヘン州立近代美術館、東京都現代美術館などに作品が所蔵されているほか、六本木ヒルズ内のテレビ朝日外壁やベネッセアートサイト直島、東京オペラシティ、リウム美術館(韓国、ソウル)などパブリックアート作品も多い。宮島の作品は「それは変わりつづける」、「それはあらゆるものと関係を結ぶ」、「それは永遠に続く」という3つのコンセプトに基づいたデジタルカウンター(LED)に代表され、それぞれの数字が異なる速度で明滅し、0(ゼロ)を示さないことによって、時間や人間のライフサイクルの連続性、永遠性、関係性を示唆する。
第2次世界大戦中に長崎で被爆した柿の木の果実から種を取り出し、苗木を育て世界各地に植樹する「時の蘇生:柿の木プロジェクト」の発起人。
現在は2011年に起きた東日本大震災の経験と記憶を未来へ継承し、新たな東北を創造する「時の海 - 東北」プロジェクトを推進している。
2026年7月まで亜洲大学附属現代美術館(台湾)にて個展を開催中。