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Roadside Lights Seasons: Winter(C)

大橋英児

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2017年に刊行され現在は絶版となっている『Roadside Lights』(Zen Foto Gallery刊)以来のカラー写真集。
※表紙を4種類からお選びいただけます。中ページの内容は同じです。

前作刊行以降、“自販機のある風景”はBBCやCNNなど数多くの海外メディアで紹介され、世界中のオーディエンスより多くの支持を得ました。本作品集では、その中でも特に人気のある冬に撮影された新作を含む44点を収録。冬の過酷な環境下でも光り輝く自販機は大橋の作品を通じて擬人化され、現代人の姿と重なり合って私たちの眼には映るでしょう。

アートディレクションは田中義久が手掛け、B4サイズの大きめの判型は作品のディテールを見ることが可能に。
屏風を想像させる蛇腹による製本は、日本でも最高の技術を持つ朱印帳製本の第一人者である博勝堂が担当しました。

 

私は撮影の時いつも一台で置かれている自販機の写真を好んで撮っている。それは私自身の孤独な心を表しているものかもしれないが、現代人が抱えている孤独に対するメタファーをも表現していると考えている。最近の調査ではアメリカ人の孤独を感じる人の割合が30年前と比べると5倍になっている。SNSが発達したこの時代の中にあってである。ただ冬の過酷な環境で輝く自販機の姿は、愛おしくもあり励まされる存在でもあると私は思う。光り輝く姿は機械ではあるが妙に人間らしく見え、さらにその光景は希望をも感じさせる。自販機のある風景も時代とともに変わっていく。さらにそれを見る人の心も変わっていき、その変化を記録していくのも私の仕事だと考えている。
- 大橋英児 あとがきより

判型
255 x 365 x 16mm
頁数
57頁、掲載作品44点
製本
ハードカバー、蛇腹折り、ケース入
発行年
2020
言語
日本語、英語
出版社
Case Publishing
タグ: roadside lights

大橋英児

Eiji OHASHI

1955年稚内市生まれ。
生まれ育った北辺の体験から、冬などの厳しい環境下での荒涼美に魅せられ二十代後半よりヒマラヤ周辺の国々を訪れる。2008年より自販機のある風景「Roadside Lights」のプロジェクトをはじめる。ここでの自販機の姿は現代人と等価であり、孤独と希望を可視化した物である。

<主な個展>
2023 “Roadside Lights” AKIO NAGASAWA Gallery、東京、日本
2018年「Roadside Lights」Marianne Cat Gallery、マルセイユ、フランス
2018年「Roadside Lights」Case東京、東京、日本
2018年「Roadside Lights」Case Rotterdam、ロッテルダム、オランダ
2017年「Roadside Lights」Galerie&c0119、パリ、フランス
2017年「Roadside Lights」禅フォトギャラリー、東京、日本
2016年「Roadside Lights」コニカミノルタプラザ、東京、日本
2015年「Roadside Lights」コニカミノルタプラザ、東京、日本
2014年「Roadside Lights」新宿ニコンサロン、東京、日本
2013年「Roadside Lights」コニカミノルタプラザ、東京、日本

<主な企画展・グループ展>
2022年「Photo Gaspsie」ケベック、カナダ
2021年「写真の町東川賞歴代受賞作家屋外写真展」東川町、日本
2021年「Auckland Festival of Photography」オークランド、ニュージーランド
2021年 札幌芸術展「アフターダーク」札幌芸術の森美術館、札幌市、日本
2018年「#28—NI'HOMME-SUMMER GROUP EXHIBITION」アントワープ、ベルギー
2017年「in print, out of print 表現としての写真集」奈良市写真美術館、奈良市、日本
2016年「Singapore International Photo Festival 2016」シンガポール、シンガポール

<主な受賞歴>
2018年 第34回写真の町東川賞「特別作家賞」
2017年 2017 Photo-eye BestBooks
2016年 Critical Mass Top50

大橋英児の出版物