GINZA

松澤宥展 Akio Nagasawa Collection

松澤宥

2022年2月22日(火) - 3月5日(土)
※2月23日(水)は祝日のため休廊

開廊時間|火〜土 11:00–19:00 (土 13:00–14:00 CLOSED)
休廊日|日・月・祝日

Photo 若木信吾

 

この度、Akio Nagasawa Gallery Ginzaは、松澤宥生誕100年を記念し「松澤宥展 Akio Nagasawa Collection」を開催致します。

松澤は前衛の詩人としてその活動を始め、記号詩、抽象画、彫刻と徐々に活動の領域を広げていきました。

1964年6月1日に突然“オブジェを消せ”との啓示を受け、三日三晩の熟慮の後、6月4日より造形に依らない美術、すなわち作品を成立させる根拠となる概念を表す言葉のみで構成される美術作品の発表を開始し、コンセプチュアルアートの先駆者として亡くなるまで国際的に活動をしていました。

松澤は自身の構築したコンセプトを読み上げるパフォーマンスを主な発表スタイルとし、通常の展覧会での作品発表の他、概念上の展覧会を組織しメールアートを通じて国際的なネットワークを作り上げるなど、そのユニークな活動スタイルも特徴の一つです。

また、手紙やファックス、または直接の手渡しといったパーソナルな形で作品を制作、発表していたため、まだまだ知られざる作品が多数存在していると考えられています。

今回の展覧会は、私に対して私信の形で制作されたものが多いため、ほぼ未発表作品で構成しております。松澤が生涯を通じ残した謎、歩んだコンセプチュアルアートの営為に触れてください。

-長澤章生
Akio Nagasawa Gallery

アーティスト

1922(大正11)年2月2日、長野県諏訪郡下諏訪町に生まれる。
1964年に「オブジェを消せ」という啓示を受け、物質を介さず言葉だけで表現を行う観念芸術を始め、1966年「人類よ消滅しよう行こう行こう」という言葉をもとに、主にパフォーマンスを表現形態とする。
独自の創作活動をつづけ、1976年のヴェネツィア・ビエンナーレや1977年のサンパウロ・ビエンナーレなど数々の国際展に参加。2006年逝去。今年2022年に生誕100周年を迎えた。