GINZA

FUTURE ZEN

福王寺朱美

2025年6月6日(金) - 6月28日(土)
開廊時間|火〜土 11:00–19:00 (土 13:00–14:00 CLOSED)
休廊日|日・月・祝日

プレスリリース(PDF)

この度、Akio Nagasawa Gallery Ginzaでは、福王寺朱美個展「FUTURE ZEN」を開催いたします。
福王寺朱美は、1955年東京生まれのアーティストで、宝石や水晶、鉱物を素材にして創作を行っています。
本展では、2021年に発表された「FUTURE ZEN」シリーズより、ペインティングと立体作品を展示いたします。複雑化する社会や加速度的に膨張する情報の渦中で、人々が見失いがちな自己の内奥に息づく静けさへとまなざしを向ける本シリーズについて、作家は「鑑賞者がその内なる平穏に触れ、自らの存在の根に立ち返ることで目醒め、それぞれの未来が輝いてゆく契機となることを願っている」と語ります。
立体と平面、両面から展開されるそのビジョンが示す、作家ならではの“禅”のかたちを、ぜひこの機会にご高覧ください。

 

作家ステートメント

現代の世界では、紛争や対立が絶えず、国際情勢の緊張が高まっています。加えて、情報が瞬時に行き交い、急速な変化が求められる環境の中で、多くの人々は過剰なストレスや不安を抱え、心の平穏を見失いやすくなっています。グローバルな課題や技術革新がもたらす利便性の背後で、多くの人々は自身と向き合う時間を奪われ、内なる静寂を求める声が高まっています。

こうした時代の流れを背景に、FUTURE ZENは、人々の心に平和と安らぎをもたらすことをテーマに掲げています。宗教や文化の境界を超えた自由と慈愛に満ちた世界観を探求し、瞑想の瞬間に得られる精神融合をひかり色を通じて表現しました。

私は、限りなく純粋な宇宙の本質的な美を敬い、その真髄を追求することをライフワークとしています。この探求を通じて、私自身の気づきが他者の気づきと響き合い、新たな心の対話を生み出すことを心から願っています。

-福王寺朱美

 

参考文献

「ここに光あり-すべての祈りを引き受ける、福王寺朱美の創造物」
宮津大輔(横浜美術大学教授、森美術館理事、美術評論家、アート・コレクター [Art Basel Global Patrons Council メンバー])

アーティスト

1955年東京生まれ。
宝石商の父の遺志を継ぎ、ロサンゼルスにてGIA 宝石鑑別士、ダイアモンド鑑定士の資格を取得。
1980年から宝石鑑定士をしながら、日本画家の福王寺一彦氏のアシスタントとして美術界にかかわる。
1997年ジュエリーブランド「AHKAH」を創業。
2018年AHKAHをTASAKIグループ入りさせて美術家としての創作活動に入る。
2021年FUTURE ZEN第1弾の作品を発表する。
長年にわたり身近に触れてきた宝石、水晶や鉱物を軸に、立体作品や絵画を制作している。

 

2021年6月 「未来の禅」金田中、青山
2022年3月 「MEDITATION WORLD」AKEMI FUKUOJIギャラリー、青山
2023年3月 「桜と龍と釈迦マリア」AKEMI FUKUOJIギャラリー、青山
2023年9月 「龍神」建長寺、鎌倉
2024年4月 「Enter the Dragon with 釈迦マリア」AKEMI FUKUOJIギャラリー、青山