トッド・ハイド
Todd HIDO
1968年、米国オハイオ州ケント生まれ。
自身の記憶と結びつくイメージを求め、長距離のロードトリップを繰り返しながら撮影を続けている。独自の風景表現と特徴的な色彩を通じて、一見すると安定し均質なアメリカ郊外のコミュニティーの内側に潜む不安定さを示し、静かで神秘的な側面を浮かび上がらせている。
作品は世界中の50を超える美術館やプライベートコレクションに収蔵されており、ゲッティ美術館、ホイットニー美術館、サンフランシスコ近代美術館などに所蔵されている。また、Pier 24 Photography がすべての出版作品のアーカイブを所蔵している。近年では2023年、2025年にアルル国際写真フェスティバルで作品が紹介された。
これまでに受賞作「House Hunting」(2001)、「Excerpts from Silver Meadows」(2013)をはじめ、十数冊を超える写真集を刊行。Apertureから「Todd Hido on Landscapes, Interiors, and the Nude」(2014)、「Intimate Distance: Twenty-Five Years of Photographs」(2016)を出版し、2025年には増補改訂版が3言語で刊行された。
「Roaming」(2003)、「Bright Black World」(2018)で開拓した映画的な風景表現に立ち返り、2024年には「The End Sends Advance Warning」を発表。30年以上にわたり9,000冊を超える写真集を収集する熱心なフォトブックコレクターとしても知られる。
その作品はスパイク・ジョーンズ監督の映画『her/世界でひとつの彼女』、サム・レヴィンソンのドラマ『Euphoria/ユーフォリア』、イッサ・ロペスの『True Detective: Night Country』、ジェイソン・モモア監督作品『Chief of War』など、数多くのハリウッド作品に影響を与えている。また、HBO Max で配信されたモモアによるクリエイターを追ったドキュメンタリーシリーズ『On The Roam』でも取り上げられている。
Headshot credit: Ryan HK
トッド・ハイドの展覧会
Light and Shadow in the Suburbs: selections from 25 Years
トッド・ハイド
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