GINZA

ペドロ・コスタ「溶岩の家」&
アンドレ・プリンシペ「内なる海」

ペドロ・コスタアンドレ・プリンシペ

2025年8月7日(木) - 9月6日(土)
開廊時間|火〜土 11:00–19:00 (土 13:00–14:00 CLOSED)
休廊日|日・月・祝日
※夏期休廊|8月12日(火)〜8月16日(土)

このたび 、Akio Nagasawa Gallery Ginza では、ポルトガルを代表する映像作家ペドロ・コスタと、アーティスト/映画監督/編集者であるアンドレ・プリンシペによる二人展を開催いたします。

本展は、ペドロ・コスタが1994年に発表した長編第2作目『溶岩の家(Casa de Lava)』の制作過程で作成したスクラップブックをもとにした写真作品と、アンドレ・プリンシペによる近年のプロジェクト『内なる海(Mar Interior)』を中心に構成されます。

コスタは『溶岩の家』の準備段階において、絵画や写真、手紙、新聞記事、落書き、文学の引用、ポートレイトなど多様なイメージをスクラップブックにまとめました。映像に先立って存在したこの「視覚的シナリオ」は、映画のトーンを形成するうえで重要な役割を果たしています。これらのプリント群を写真作品として展覧会で公開するのは、今回が初めてとなります。

両作家は長年にわたり親密な関係を築いており、コスタの作品集をプリンシペが主宰する出版社〈Pierre von Kleist〉が刊行するなど、互いの制作に深く関わってきました。その関係はある種の“共犯関係”とも言えるものです。

会期中8月30日(土)には、Akio Nagasawa Gallery Ginzaにてお二人によるサイン会を開催予定です。当ギャラリーのオンラインショップにて作品集を予約いただいた方を対象に、作家がその場でサインを入れ、お渡しいたします。この貴重な機会をぜひお見逃しなく。

8月28日(木)より、東京都写真美術館にて、ペドロ・コスタの大規模個展「総合開館30周年記念 ペドロ・コスタ インナーヴィジョンズ」も開催されます。ぜひ本展とあわせてご覧ください。

サイン会概要
日時:2025年8月30日(土)11:00〜
会場:Akio Nagasawa Gallery Ginza
参加方法:オンラインショップにて作品集を予約いただいた方を対象に、作家がサインを入れ、直接お渡しいたします。
サイン会対象商品:ご予約はこちら

アーティスト

ペドロ・コスタ

Pedro Costa

1958年ポルトガル・リスボン生まれ。リスボン大学で歴史学を学び、詩人・映画監督アントニオ・レイスの授業を受けるためリスボン映画学校に進学。

初の長編映画『血(O Sangue)』(1990)が1989年のヴェネツィア国際映画祭・批評家週間でプレミア上映され注目を集める。続く第2作『溶岩の家(Casa de Lava)』(1994)はカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、第3作『骨(Ossos)』(1997)はヴェネツィア国際映画祭でオゼッラ賞(金賞)を受賞し国際的な地位を確立する。
その後の代表作に、『ヴァンダの部屋(No quarto da Vanda)』(2000)、ドキュメンタリー『あなたの微笑みはどこに隠れたの?』(2002)、2006年にカンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映された『コロッサル・ユース』など多数。
2014年『ホース・マネー(Cavalo Dinheiro)』でロカルノ国際映画祭監督賞(金豹賞)を受賞。2019年『ヴィタリナ(Vitalina Varela)』では同映画祭にて最高賞である金豹賞と主演女優賞をダブル受賞している。

その作品群は、シネマテーク・フランセーズ、スペイン・フィルモテカ、メキシコ国立シネテカ、東京国立近代美術館フィルムセンター、モントリオール・シネマテーク、ミュンヘン映画博物館、ハーバード・フィルム・アーカイブ、パシフィック・フィルム・アーカイブ、ウェクスナー芸術センター、アンソロジー・フィルム・アーカイブス、RedCatセンター、デンマーク映画研究所、テート・モダンなど、世界中の映画館・美術館で回顧上映される。

教育活動にも積極的で、ロサンゼルスのCalArts(カリフォルニア芸術大学)、マーストリヒトのヤン・ファン・エイク・アカデミー、ベラ・タールが設立したサラエボのFilm Factoryなどでワークショップを行っている。現在は東京造形大学にて客員教授を務める。

 

主なフィルモグラフィー:
1987年 『ジュリアへの手紙(Cartas a Julia)』[短編]
1990年 『血(O Sangue)』
1994年 『溶岩の家(Casa de Lava)』
1997年 『骨(Ossos)』
2000年 『ヴァンダの部屋(No Quarto da Vanda)』
2001年 『ダニエル・ユイレ、ジャン=マリー・ストローブ、映画作家たち(Danièle Huillet, Jean-Marie Straub, Cinéastes)』
※TV番組『われらの時代の映画作家たち(Cinéastes de notre temps)』内
2002年 『映画作家ストローブ=ユイレ あなたの微笑みはどこに隠れたの?(Onde Jaz o Teu Sorriso? / Where Does Your Hidden Smile Lie?)』
2003年 『6つのバガテル(6 Bagatelas)』[短編]
2003年 『愛の終わりに(The End of a Love Affair)』[短編]
2006年 『コロッサル・ユース(Juventude em Marcha / Colossal Youth)』
2007年 『タラファル(Tarrafal)』[短編]※オムニバス『世界の現状(O Estado do Mundo / The State of the World)』内
2007年 『棒でウサギ狩り(A Caça ao Coelho com Pau / The Rabbit Hunters)』[短編]
※オムニバス『メモリーズ(Memories)』– 全州デジタルプロジェクト
2009年 『何も変えてはならない(Ne Change Rien)』
2010年 『我らの男(O Nosso Homem / Our Man)』[短編]
2012年 『スウィート・エクソシスト(Sweet Exorcist)』[短編]
※オムニバス『ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区(Centro Histórico / Historical Center)』内
2014年 『ホース・マネー(Cavalo Dinheiro / Horse Money)』
2019年 『ヴィタリナ(Vitalina Varela)』
2023年 『火の娘たち(As Filhas do Fogo / The Daughters of Fire)』[短編]

André Príncipe(=アンドレ・プリンシペ)は、1976年ポルトガル・ポルト生まれのアーティスト、映画監督、出版者。ポルト大学で心理学を学び、2001年にリスボンの映画学校を卒業。2004年以降、国内外で継続的に作品を発表している。

主な個展に、ポルトガル写真センターでの「Walls」(2005)、ガレリア・フェルナンド・サントスでの「Tunnels」(2005)、「Smell of tiger precedes Tiger」(2009)、「Master and Everyone」(2011)、ヴィラ・フロール文化センターでの「Non-Fiction」、MAATでの「Elefante」(2018)、カルロス・カルヴァーリョ・ギャラリーでの「A Hard Rain is Going to Fall」(2020)などがある。

グループ展としては、パリのLe BalやGalerie 12 Mail、スペイン・サンティアゴ・デ・コンポステーラのガリシア現代美術センター(CGAC)、オーストリア、ブラジルなど、各国の美術館やギャラリーにて参加。

映像作品も多数手がけており、日本の写真家たち――荒木経惟、森山大道、中平卓馬など――をテーマに、マルコ・マルティンスと共同監督した『Traces of a Diary』は、2011年にドキュメンタ・マドリードにて審査員特別賞を受賞、世界各国の映画祭で上映された。2014年に劇場公開された長編映画『Flamingo Field Without Flamingos(フラミンゴのいないフラミンゴ原野)』(製作:Som & Fúria)も、国際的な映画祭で上映。

写真集の著作も多く、アルル国際写真フェスティバルやカッセル写真集賞、フォト・エスパーニャ作家賞、ポルトガルのブックデザイン賞などにノミネートされた書籍多数。主な出版物に、『Tunnels』(2005/Edições Booth-Clibborn, ロンドン)、『Master and Everyone』(2010)、『I thought you knew where all of the elephants lie down』(2011)、『Perfume do Boi』(2012)、『Smell of Tiger precedes Tiger』(2012)、『Tokyo Diaries』(2014、マルコ・マルティンスとの共著)、『You’re living for nothing now, Book 1, 2, 3』(2015)、『Non-Fiction』(2018)、『Elephant』(2019)、『On seeing Mr. Tang leave to Tsinghai』(2023)、『Anima―ポルトガルにおける野生動物との邂逅』(2024)、『Andarilho Marquês / Antas』(2025)などがあり、いずれも自身が創設・編集を手がけるアーティスト主導の出版社「ピエール・フォン・クライスト(Pierre von Kleist)」より刊行。

ペドロ・コスタやジュリオン・サルメントなどを含む50冊以上の写真集のデザイン・編集も手がける。

出版物

【サイン会付】Casa de Lava – Caderno

$73.62
在庫有り

1994年に発表した第2作目映画『溶岩の家(Casa de Lava)』の制作過程で絵画や写真、手紙、新聞記事、落書き、文学の引用、ポートレイトなど多様なイメージをまとめたスクラップブックを書籍化。初版から10年を経て、Pierre von Kleistより再版された。
ヌーノ・クレスポの独占インタビューとフィリップ・アズーリによるテキストを収録したブックレット付(ポルトガル語、英語、フランス語)。


Akio Nagasawa Gallery Ginza にて開催される二人展
ペドロ・コスタ「溶岩の家」&アンドレ・プリンシペ「内なる海」
にあわせ、両作家によるサイン会を開催いたします。

本ページより本書をご予約(事前決済)いただいた方を対象に、
2025年8月30日(土)開催のサイン会にて、作家がサインを入れ、直接お渡しします。

▶︎ 詳細及びご予約方法はこちらをご覧ください。

《サイン会概要》
日時:2025年8月30日(土)11:00〜
会場:Akio Nagasawa Gallery Ginza
東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6F [map]
参加方法:本ページより対象書籍をご予約いただいた方限定
数量限定:先着順(予定数に達し次第、受付終了)
お問い合わせ:03-6264-3670 / info@akionagasawa.com

【サイン会付】Smell of tiger precedes tiger

$51.53
在庫有り

アンドレ・プリンシペによる実存的な旅の記録ともいえる写真集。

リスボンから東京へと、陸路と海路をたどる長い旅のなかで、作家は「どこか遠くへ行きたい」という衝動に突き動かされ、移動を重ねる。はじめは空虚なバーやホテルに感じていた疎外感が、列車の窓越しに広がる砂漠の風景や道中で出会う人々によって和らぎ、アジアの大都市へ近づくにつれて再び押し寄せてくる。
旅の円環性を表現するため、ページ構成は右開きでも左開きでも読めるようデザインされており、映画のような構成が特徴。
タイトルは、山中で出会った男性の言葉から取られたもの。言葉少なに交わされたそのやりとりは、旅のなかで得られた最も印象的な瞬間の一つとして、本書の核心に位置づけられている。
(参照元:出版社オフィシャルサイト)


Akio Nagasawa Gallery Ginza にて開催される二人展
ペドロ・コスタ「溶岩の家」&アンドレ・プリンシペ「内なる海」
にあわせ、両作家によるサイン会を開催いたします。

本ページより本書をご予約(事前決済)いただいた方を対象に、
2025年8月30日(土)開催のサイン会にて、作家がサインを入れ、直接お渡しします。

▶︎ 詳細及びご予約方法はこちらをご覧ください。

《サイン会概要》
日時:2025年8月30日(土)11:00〜
会場:Akio Nagasawa Gallery Ginza
東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6F [map]
参加方法:本ページより対象書籍をご予約いただいた方限定
数量限定:先着順(予定数に達し次第、受付終了)
お問い合わせ:03-6264-3670 / info@akionagasawa.com

【サイン会付】YOU'RE LIVING FOR NOTHING NOW(Book 1)

$36.81
在庫有り

2009年から2013年にかけての自身の体験を綴った私小説的な写真集。リスボンでの生活や結婚への葛藤、そして中国・トルコ・日本・パリ・ロンドンなど各地での旅の記憶を作家独自のまなざしで記録。
3冊からなる本作は、それぞれ独立して設計されつつも、全体を通して一つの物語として展開され、まるで視覚的な交響曲のような読書体験が提供される。
(参照元:出版社オフィシャルサイト)


Akio Nagasawa Gallery Ginza にて開催される二人展
ペドロ・コスタ「溶岩の家」&アンドレ・プリンシペ「内なる海」
にあわせ、両作家によるサイン会を開催いたします。

本ページより本書をご予約(事前決済)いただいた方を対象に、
2025年8月30日(土)開催のサイン会にて、作家がサインを入れ、直接お渡しします。

▶︎ 詳細及びご予約方法はこちらをご覧ください。

《サイン会概要》
日時:2025年8月30日(土)11:00〜
会場:Akio Nagasawa Gallery Ginza
東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6F [map]
参加方法:本ページより対象書籍をご予約いただいた方限定
数量限定:先着順(予定数に達し次第、受付終了)
お問い合わせ:03-6264-3670 / info@akionagasawa.com

【サイン会付】YOU'RE LIVING FOR NOTHING NOW(Book 2)

$36.81
在庫有り

2009年から2013年にかけての自身の体験を綴った私小説的な写真集。リスボンでの生活や結婚への葛藤、そして中国・トルコ・日本・パリ・ロンドンなど各地での旅の記憶を作家独自のまなざしで記録。
3冊からなる本作は、それぞれ独立して設計されつつも、全体を通して一つの物語として展開され、まるで視覚的な交響曲のような読書体験が提供される。
(参照元:出版社オフィシャルサイト)


Akio Nagasawa Gallery Ginza にて開催される二人展
ペドロ・コスタ「溶岩の家」&アンドレ・プリンシペ「内なる海」
にあわせ、両作家によるサイン会を開催いたします。

本ページより本書をご予約(事前決済)いただいた方を対象に、
2025年8月30日(土)開催のサイン会にて、作家がサインを入れ、直接お渡しします。

▶︎ 詳細及びご予約方法はこちらをご覧ください。

《サイン会概要》
日時:2025年8月30日(土)11:00〜
会場:Akio Nagasawa Gallery Ginza
東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6F [map]
参加方法:本ページより対象書籍をご予約いただいた方限定
数量限定:先着順(予定数に達し次第、受付終了)
お問い合わせ:03-6264-3670 / info@akionagasawa.com

【サイン会付】YOU'RE LIVING FOR NOTHING NOW(Book 3)

$36.81
在庫有り

2009年から2013年にかけての自身の体験を綴った私小説的な写真集。リスボンでの生活や結婚への葛藤、そして中国・トルコ・日本・パリ・ロンドンなど各地での旅の記憶を作家独自のまなざしで記録。
3冊からなる本作は、それぞれ独立して設計されつつも、全体を通して一つの物語として展開され、まるで視覚的な交響曲のような読書体験が提供される。
(参照元:出版社オフィシャルサイト)


Akio Nagasawa Gallery Ginza にて開催される二人展
ペドロ・コスタ「溶岩の家」&アンドレ・プリンシペ「内なる海」
にあわせ、両作家によるサイン会を開催いたします。

本ページより本書をご予約(事前決済)いただいた方を対象に、
2025年8月30日(土)開催のサイン会にて、作家がサインを入れ、直接お渡しします。

▶︎ 詳細及びご予約方法はこちらをご覧ください。

《サイン会概要》
日時:2025年8月30日(土)11:00〜
会場:Akio Nagasawa Gallery Ginza
東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6F [map]
参加方法:本ページより対象書籍をご予約いただいた方限定
数量限定:先着順(予定数に達し次第、受付終了)
お問い合わせ:03-6264-3670 / info@akionagasawa.com