AOYAMA

journey

スクリプカリウ落合安奈

2021年6月3日(木) - 6月19日(土)
※緊急事態宣言の影響により、上記会期に変更となりました。

開廊時間|木〜土 11:00–13:00, 14:00–19:00
休廊日|日〜水・祝日

この度、Akio Nagasawa Gallery Aoyamaは、スクリプカリウ落合安奈個展「journey」を開催致します。

本展では、『mirrors』と『明滅する輪郭』の2つのシリーズの新作を発表致します。
『mirrors』は、「土地と人の結びつき」というテーマのもと、国内外各地で土着の風習や祭りに関するフィールドワークに取り組む延長上に、2019年に発表した絵画シリーズです。それまで人間の営みの中から見出そうとしていたものを様々なサルの中に見つけたことをきっかけに、「サルの中にヒトをみて、ヒトの中にサルをみる」というリフレクションを描きます。今回は従来のキャンバス作品に加え、初めてのドローイング作品を発表します。
『明滅する輪郭』は、日本とルーマニアの古写真に縫い付けられたビニール袋によって可視化された「呼吸」によって自己と他者を時空さえ超えて行き交う成分によるつながりを表す、2015年から継続的に取り組んでいるシリーズです。
この機会に是非ご高覧ください。

-「journey」作家ステートメント

移動すること
面と向かって誰かと出会い語り合うこと
現代を生きる人々の中に
これまで当たり前にあった行動が
特別なものになってから
一年が経とうとしている

直立二足歩行に伴い
森から草原
そして地球上各地への
人類史的な移動に始まり
現代にかけて
遠くまで早く移動するための技術が発展し
生まれた土地
そして地球さえも後にして
どこまでも遠くへと移動することが
人間にもたらしてきたものは何だったのだろう

アーティスト

⽇本とルーマニアの⼆つの⺟国に根を下ろす⽅法の模索をきっかけに「⼟地と⼈の結びつき」というテーマを持つ。国内外各地で⼟着の祭や⺠間信仰などの⽂化⼈類学的なフィールドワークを重ね、近年はその延⻑として霊⻑類学の分野にも取り組みながら、インスタレーション、写真、映像、絵画などマルチメディアな作品を制作。「時間や距離、⼟地や⺠族を超えて物事が触れ合い、地続きになる瞬間」を紡ぐ。

1992年 埼玉県生まれ
2016年 東京藝術大学 美術学部 絵画科油画専攻卒業(首席・学部総代)
2019年 東京藝術大学 大学院 美術研究科修士課程 グローバルアートプラクティス(GAP)専攻卒業
2019年~ 東京藝術大学 博士後期課程 美術研究科 美術専攻 彫刻

《主な展覧会》
2020年
「Blessing beyond the borders ‒ 越境する祝福 ‒」埼玉県立近代美術館(埼玉)
「Imagine opposite shore ‒ 対岸を想う」銀座 蔦屋書店・GINZA SIX(東京)
「ENCOUNTERS」ANB Tokyo(グループ展・東京)
「Y. A. C. RESULTS 2020」National Museum Contemporary Art 国立現代美術館(グループ展・ルーマニア)
2019年
「骨を、うめる / ones final home 」nap gallery(東京)
「mirrors」Bambinart Gallery(東京)
「星座を想像するように ‒ 過去、現在、未来」東京都美術館(グループ展・東京)
「Bridge」(グループ展・ベトナム、ホイアン[世界遺産])
2018年
「明滅する輪郭」Bambinart Gallery(東京)
「Ascending Art Annual Vol.2 まつり、まつる」SPIRAL(グループ展・東京・京都巡回)
2017年
「trance」Bambinart Gallery(東京)
「Intersect」634展示室(東京)他多数

《主な受賞》
2020年
「Forbes Japan 30 UNDER 30」
「Y. A. C. RESULTS 2020」(SWITCHLAB/ルーマニア)
2019年「コミテコルベール アワード 2019」ファイナリスト
2018年「第5回 CAF賞(Contemporary Art Foundation Award)」ファイナリスト
2017年「第7回 新鋭作家展」ファイナリスト(川口市立アートギャラリー・アトリア/埼玉)
2016年
「平成27年度東京芸術大学美術学部全専攻」首席総代
「平成27年度東京芸術大学卒業制作・油画専攻」首席・買上賞
2015年「上野芸友賞」受賞

《レジデンス》
2019年 Residence project/ホイアン(世界遺産)、ベトナム収蔵
2016年「It is the furthest = It is the nearest」(東京藝術大学大学美術館)