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Amour Défendu(禁色)
限定版/限定800部/ナンバー入
リン・チーペン aka No.223と、キュレーター/プロデューサーAnna Mistalによる共同プロジェクトから生まれた写真集。
2023年にパリで撮影された75点のカラー作品を収録。
「愛の都」として知られる都市の定型的なイメージを超え、静かな通りや人々のあいだに潜む優しさと自由を描く本作。
リン・チーペンが長年追い求めてきた「愛と自由」の主題はここでも貫かれ、被写体たちは自らの存在を肯定する“禁じられた愛”を、静かに、そして勇敢に体現している。
リン・チーペンによる写真と言葉に加え、Anna Mistal・長澤章生との鼎談を収録。
※こちらは予約商品です。商品の発送は【11月末】より順次となります。
作家ステートメント
「Amour Défendu(禁色)」は、異なる、あるいは既存の枠に収まらないジェンダーをもつ人々によって表現される「愛」をめぐる作品です。
ここでは、“公然たるヌード”という伝統的な概念を、解放(liberation) という形で問い直しています。
「愛」というテーマは、これまでも私が長く取り組んできた題材ですが、都市の公共空間でこれほど多くのヌードを撮影したのは初めてでした。
これまでも都市での撮影や、時には公共の場での撮影を行ってきましたが、このような大規模なアーバン・プロジェクトは初の試みです。
モデルには、私がこれまで撮影してきたアジア人を多く起用しました。文化的背景を共有しているからこそ、私たちはアジア的な保守性や伝統を一度脇に置き、快楽から生まれる自由を探ることができました。
この撮影は非常に挑戦的なものでした。以前のプロジェクト《Grand Amour》が、ホテルという完全に安全な屋内空間での撮影だったのに対し、今回は街中、公園、バー、屋上など、人々の目の届く公共空間での撮影です。
撮影中、通行人に迷惑をかけたくないという不安が常にありましたが、それと同時に、この挑戦に対して強い高揚感も感じていました。
緊張感と即興性に満ちた状況のなかで、私はプレッシャーを忘れ、モデルが安心していられるように努めながら、作品そのものが自由な表現を獲得する瞬間を見守りました。
その過程は、とても刺激的な体験でした。
-リン・チーペン aka No.223(2023年 Amour Défendu プレスリリースより)
- 判型
- 265 x 200 mm
- 頁数
- 124頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2025.11.13
- 出版社
- Akio Nagasawa Publishing
- 言語
- 英語
リン・チーペン(林志鹏)aka No.223
Lin Zhipeng (林志鹏) aka No.223
1979年中国広東省生まれ、北京在住。中国の現代写真を代表する写真家。2003年から写真と短いテキストを自身のブログ「North Latitude 23」にて発表し注目を集める。中国において、写真を通じて若者の文化を世の中に発表した最初のひとり。インディペンデントでの出版を手がけるなど、中国の若者たちへ多大な影響を与えている。これまで自費出版含め10冊の写真集を出版し、国内外で展覧会を開催するなど精力的に活動を行う。
「No.223」は、彼がウェブ上でも使っていた通称であり、ウォン・カーウァイ監督作品の映画『恋する惑星』(原題:重慶森林、Chungking Express)の登場人物「警官223号」から採用された。メディア規制の厳しい中国で本名での活動を避けるために、この通称を使用している。

























