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Attempting Exhaustion(特装版)A

ダニエル・ブラーフックス

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限定版/限定10部/サイン&ナンバー入

写真集『Attempting Exhaustion』にオリジナルプリント(アーカイバルピグメントプリント)1点が付いた特装版。
プリント裏面にサイン&エディションナンバー入、特製タトウ付。写真集とプリントはクロス装ボックスケースにセットされています。
プリントイメージは3種類、各限定10部。

 

2009年から2016年にかけて、私はリスボンにある自宅のキッチンで、テーブルと窓の写真を撮り続けた。初めのうちは、その静けさに惹かれて撮影していたのだが、撮り続けるうちに、状況が窓から差し込む光によって変化する様に興味を持つようになり、最終的には、それらの幾何学的な構成に魅了されるに至った。つまり、物事が、完全には同じではないが、日々反復しながら続いていく様子に注目せずにはいられなくなったのである。季節や天気の移り変わりに応じて、ほとんど目には見えないわずかな変化が日々起っている。ペレックはパリのカフェ・タバコまで通っていたが、それに対して私は自宅が撮影場所だったので、外出する必要すらなかった。明るく、うすぼんやりとした窓のもとで、日々の生活のなかでテーブルの上の状況が少しずつ変化していく。食事、グラス、新聞、雑誌、花瓶、ナプキン、季節の果物、紙、楽器、地図。いつしか、外界から隔離されて引きこもっている私にとって、このキッチンが避難所であり、シェルター、瞑想と癒しの場所となっていた。

– Daniel Blaufuks 後書きより

写真集サイズ
216 x 155 x 26mm
頁数
114頁
製本
ハードカバー
表紙
クロス装+ボックスケース
発行年
2017年
出版社
Akio Nagasawa Publishing
プリント
アーカイバルピグメントプリント
シート・サイズ
139 x 204 mm
イメージ・サイズ
80 x 75 mm

ダニエル・ブラーフックス

Daniel Blaufuks

ダニエル・ブラーフックスは、写真やビデオ作品を中心に、書籍、インスタレーションなどを通じ作品を発表し、世界各地で展覧会が開催されているポルトガルのアーティストである。写真と文学の関係に取り組んでおり、ライターであるポール・ボーウェル氏とコラボレートした『My Tangier』(1991)などにはすでにその傾向があった。また、パブリックなものと、プライベートなものの間にある関係性が、彼の制作における長年のテーマとなっている。『Collected Short Stories』(2003)の中で2つの画像を対幅形式で並べることで、“スナップショットの散文”とも言うべき効果を生み出し、切り取られたごく私的な風景がやがて大きな物語へと展開していく、その過程を表現した。また、映画制作にも取り組んでおり、ドキュメンタリー『不思議の国のアビス』は、ニューヨークのリンカーンセンターで公開された。
近年の主な展覧会としてCalouste Gulbenkian Foundation(リスボン)、 Palazzo delle Papesse(シエナ)、LisboaPhoto(リスボア)、Centro Cultural de Belém(リスボン)、Elga Wimmer Gallery(ニューヨーク)、Museu do Chiado(リスボア)、Photoespaña(マドリッド)。また、2007年にはUnder Strange Skiesのインターナショナル部門でBest Photography Book of the Year賞を受賞した。2010年にゲッティンゲンのSteidlより『Terezín』を発表し、2011年にはリオデジャネイロの近代美術館で、2014年にはリスボンの国立現代美術館で個展を開催。2017年、彼は前年度の展覧会「Léxico」と「Attempting Exhaustion」によってAICA-MC賞を受賞した。

ダニエル・ブラーフックスの出版物